月風車

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エイプリルフール  それぞれの一日

 〜武蔵といっしょ編〜
 「あのさ、今まで黙ってて悪いとは思ったんだけど・・・・・」
 隣を歩いていた幸村が唐突に喋りかけてきた。寒さの所為かアイボリーのマフラーに顔を少しうずめている。3月を終えたのにまた気温が極端に下がってきた。
 「いきなりどうしたんだよ。」
 武蔵は幸村の方をみやった。息が仄かに白くなる。
 「あのさ・・・・」
 急に立ち止まって武蔵の方を改めて見た。すこしドキッとする自分が何か歯がゆかった。
 「昨日実家からいきなり電話が来たんだ。」
 「え・・・?」
 よほどの用事なのだろうか・・・・・
 「父上が・・・・その・・・・・」
 何とも言いにくそうだ。
 「どうしたんだよ。」
 催促してみた。
 「結婚しろ・・・・ってさ。」
 武蔵は足下が大きく揺れた・・・様な気がした。
 「あ、相手は誰なんだよ!?」
 肩を大きく揺さぶる。
 「は、離せって!」
 武蔵は手を離した。幸村は軽く喉を押さえている。
 「お前とだってさ」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??
 「だぁかぁらぁ!お前と結婚しろってきたんだよ!!!」
 頭が文字道理真っ白である。
 「う、嘘だろ?」
 武蔵は幸村の反応をじっと見守った。幸村は恥ずかしそうに伏し目にしながらこう言い放った。
 「嘘に決まってるだろ!」
 いきなり顔を上げ、笑いながら背中を強く叩いてきた。
 「・・・はぁ!?」
 やっと頭が回転した・・・・途端に顔が真っ赤になった。
 「何てこと言ってんだよ!!」
 湯気が出そうである。
 「だから嘘だと言ってるじゃないか!」
 幸村はしてやったりという笑いを噛みしめながら、再び歩き始めた。
 「今日って確か・・・・・」
 武蔵は今頃気付いたのか、さらに顔が赤くなった。早くしろ!という幸村の声がぼんやりとしか聞こえなかった。


 全く・・・・お前は・・・・!
 いつか後悔するぞ!
 俺の本命を知ったときとか・・・・・

 武蔵ははにかみながらオイ、こら!!と言いながら走って追いかけていった。
時代背景、歴史をやや(?)ねじ曲げています。
気にしないわ☆と言う方は、続きを読むへ
※死ネタですヨ。そして幸村が女々しい;;